【フライングタイガース】新たなる挑戦

先日香港より帰国。こちら日本も暑いが香港、中国の暑さとは質が異なる。ネットリ纏わり付くというか、東南アジア特有の暑さ。かれこれ20年以上通いつめている地ではあるが、あの暑さだけはいただけないでいる。

今回の目的はもちろん新規オーダー。フライングタイガースはもちろんのこと、フライングタイガースのブランドストーリーを鑑み、よりミリタリー色を強く打ち出したサブブランドを立ち上げることとしたので、そのオーダーにもかなりの時間を割いた。ただこちらはクオーツが中心になる予定なので、機械式時計ファンの方々は引き続きフライングタイガースをご贔屓にしていただけたらと考えています。

フライングタイガースでは、かなりの機械式時計をオーダーした。ただ、今回はヴィンテージウオッチを現代に蘇らせたようなレトロ＆クラシックなデザインコレクションにしてみた。楽しみににしていただきたい。いままでも、デザイン、コストパフォーマンスには気を使ってきているが、今回は更に細部に至るまで拘りぬいた機械式時計ファンの方々にもご満足いただける仕上がりになると思いますので、ご期待ください。

特にケースの仕様指示は細部にまでわたり、3針、2針スモセコなどはサイズも概ね38MMに収めてみた。「出来る限り小さく、そして薄く。かつ高級感を失わない作りこみ」。サイドからの眺め、後ろからの眺めにも気を使っているので完成がボクも楽しみだ。

いままでのフライングタイガースもコストパフォーマンスに優れているからと言って、消して安価な素材を使っていたわけではない。中途半端な価格をつけた他社の中堅、高額中華機械式時計の中でも見劣りしないし、同等、もしくはその上を行っている製品も多いと自負している。

今回からはすべての製品に「サファイアクリスタル」を搭載。風防だけでなく、裏蓋のシースルーバックにも採用している。ケースは元々「316L」を採用しているので引き続き採用。ダイアルはスイス高級機械式時計のデイアル製造も手がける「台湾系ダイアル工場」を指定。細部ではムーヴメントホルダーには「真鍮または合金製のホルダー」を採用、裏蓋もすべてネジを使用しての「固定タイプ」とした。

今回は更に、中華機械式時計のファンには馴染みの深い「シーガル社」の機械式時計のみを採用。3針、2針スモセコ、クロノ系と、フライングタイガースがクラシカルなデザインをどう表現するかご期待いただきたい。

こちらは面白ネタ、というか個人的な遊びで「SWISS MADE」の3針デイデートムーヴを搭載したモデルも作製している。ローターの仕上げ、細かい仕上げは3針と言えども美しい。ご興味があればこちらも是非何れご覧いただきたい。

細かいことを挙げたら切がないので、製品完成の暁には是非ご覧になってきただきたい。中堅、高額中華機械式時計と一般的に市場で言われている、もしくは認識されている製品群に、「我々だったらこう出来る」。というひとつの挑戦と捕らえていただければ幸いです。

お楽しみに。

【フライングタイガース】ラバーコレクション

以前このブログでもご紹介したかな？フライングタイガース「ラバーコレクション」の一部商品が入荷しました。全数揃うまで出荷するな、とメーカーには言っているのですが、どうも出来た順に送ってくる癖が昔から抜けないんですよね。
















クオーツモデルなので、中華機械式時計狙いの御仁にはいまひとつピンとこないかもしれませんが、いい仕上がりです。

フライングタイガースのクオーツメインサプライヤーは、香港でもけっこうしっかりやっているメーカーです。組み立て工場だけでも1000人くらいはいますので、月間生産数量もかなりです。そのほとんどがヨーロッパにお流れています。今回のラバーコレクションはこのメーカーが今年のバーゼルで展示していた「ヨーロッパモデル」から抜粋。デザイン、クオリティーともに、普通の小売価格で50000円～60000円です。実際、このモデルも某ヨーロッパブランドで発売されていますが、E？っと思うような値段です。

いろいろなデザインが入荷します。ラバー系はいまヨーロッパのトレンドです。是非お手ごろな価格でお楽しみください。

先日

イギリスに住む友人が結婚式のため一時帰国した。ま、結婚式にお呼ばれして式から列席したわけですが、待合室で友人連中との談笑の模様を。

S「お前のその時計、なんて時計？」
K「あぁ、これ？これうちで作ってる商品なんだよねぇ・・・」
S「50万くらい？」
K「あ、そうね、お前だったら90％引きの5万でいいよ」
S「へ～ちょっと見せて。いいじゃんこれ」
K「これ10000円くらいなんだよね」
S「まじ？まじかよ・・・」
K「そう、まじ。お前のその時計で1000個以上買えるよ」
S「・・・・」

このSは機械式時計ファンなら誰でもご存知の「ブレゲ」をしてるわけだが、恐らく1200万円くらい。おまけに、時計のことをあまり知らないときてる。なんで「ブレゲ」買ったの？と聞いたことあるが、どうもカレの顧客に感化されたよう。

その流れで周りの友人連中も加わってきて、時計談義になったのだが、結論「ぱっと見、まったくどっちが高い時計か分からない」というのが大方の意見。

ま、ボクが時計商人ということもあり＝それなりの時計をしてるだろう、という色眼鏡もあるでしょうが、結構な反響と驚きの声に、ちょっぴり酔ってしまいました

ちなみに、着用していたモデルはFTATLUNのシルバー。帰り際、Sに頼まれ譲ってきました。