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クオーツ~機械式まで幅広く揃えるフライングタイガース腕時計公式ブログ。クラシック、カーチスも仲間入り。徒然日記になるかと思いますが、たまに覗いてみてください■ご意見、ご感想大歓迎です■
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200706121030000.jpg雑誌で見かけた広告。
パネライの断面図ですね、

ステンレスの断面の切り出し感がいい感じ。
よく見るといろいろ見えてきます。

普段あまり見かけない図柄だったので一応アップしておきます。
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「オークション用の大量生産商品は、コストを下げるために材質、機械の品質を下げている・・・」
と、どこかのブログで読まれたらしい、消費者のかたからお電話をいただきました。

K 「どうしてですか?」消 「某ブログに書いてあった」
K 「・・・正直、差はありません」
消 「でも、そう書いてある」
K 「実際にうちの商品をご覧になってみてください」
消 「いや、もうもっている・・・違うブランドのも持っている・・・差がわからん」

消費者のかたが皆さんお持ちの、純粋な疑問だと思います。

どれどれ~ちと、拝見・・・

はじめてだったのですが、ぼくもそのブログを拝見させていただきました。

んー面白い。単純に、そう思いました。

ご参考までに、弊社の「フライングタイガース」は、確かにオークションで販売されることも多く、というより、ネット販売が中心になっています。弊社の戦略上、弊社では市場により導入するブランド、製品を区別しております。

「フライングタイガース」のポリシー、最大限安く、みなさまに機械式時計の良さを、手軽に楽しんでいただきたい、と製造販売をしています。もちろん、まだまだ中華機械式時計は発展途上ですので、不具合も多いですし、完璧とは言えません。

でも、数百万するような機械式時計では、遊べませんが、価格を抑えていれば、もっと手軽に機械式時計というものを楽しんでいただけるはず、そう思っています。

弊社の「フライングタイガース」は、材質コストに糸目を付けず、商社や工場にも滅多に値切りを行いません。なぜか?腕時計は、値切れば、値切るほど、それなりのモノしかできなくなります。安い素材を使った時計は、見た目は一緒でもまったく中身は異なります。一般のかたには、区別はつかないと思いますが・・・良い素材を使うには、それなりの費用が必要なのです。食材と同じかと思います。

例に取ると、一概にステンレスと申しましても、いろいろなグレードがあります。高いグレードのステンレスは素材が優れています。ですので、弊社ではほぼ100%、「フライングタイガース」や他のオリジナルウォッチにはSUS316Lと言われる、高級なステンレスをケースやバンドに使用します。ヨーロッパなどの一流著名メーカーの時計も、必ずSUS316Lを使用しています。ほんとは、グレードの低いステンレスを使用すれば、コストを落とせるのですが、弊社ではできません。

中華機械式ムーヴメントにも、いろいろなグレードは確かに存在していますが、これはグレードと言うよりも、入手経路のパワーゲームに近いです。つまり購買力があるルートには良い素材が集まります。クオリティーを気にしない業者は、流通経路も気にしません。いいんですかね?って思ってしまいまが、弊社には関係のないことなのでどうでもよいですが。

弊社のコストパフォーマンスは、絶対の自信があります。
普通の同業者では勝負できないでしょう。

なぜ弊社でこのようなコストパフォーマンスを出せるのか?同業者ならば、うちの商品を見れば、わかりますからね、あ、コスト落としてないな・・・と。

では、なぜ?

もちろん、各業者様、みなさん努力されていますが、弊社の最大の強みは、香港、中国にめっぽう強い、ということです。先代に感謝ですね。弊社の先代は、「架橋」と言われるくらい、香港人、中国人から人望を集めていました。家族ぐるみで付き合っていましたからね。「架橋」って、商売では素晴らしくオープンですが(笑)、実際は仲間としてなかなかこっちを認めてはくれません。商売があるときは、なんでも「イエス」「イエス」ですが、商売がなくなれば、あなた誰だっけ?てなもんです。これ本当です。

でも、弊社の先代は違ったのですね。完全に架橋化してました。飲む打つ買う、三拍子揃ったホームラン王、を地でいってる人だったですが、仁義に厚く、だれに対しても手厚く、人間性が豊かだったので、架橋のひとから見ても、同じように映っていたのでしょう。

先代は、独立してこの会社を作る前にも、時計の仕事をしていたので、いまうちが創業17年目で、プラス20年としても、いま弊社が付き合っているサプライヤー達は、40年近く一緒に仕事しているのです。うちの会社を作ったとき、お金のなかった先代に、相当な金額の商品を、ある時払いで出したくらいですから。ほんとうに、家族だったのですね。

それがあるからですね、いまだに、かなり彼らも真摯にうちの話を聞いてくれます。もちろん、安く出してもらった価格で、うちが余分に利益を取って、というのでは、フェアーではありませんから、その分還元、うちも安く出させてもらっています。

これが、弊社の安さの秘密のひとつです。

現在では引退して、会長として年に一度、香港に一緒に行くくらいですが、去年行ったとき、長いこと足を患ってあまりうまく歩けない会長を気遣って、「お父さん、お父さん」と、いまも商売を一緒にしている香港の会社の人間だけでなく、まったく商売がなくなってしまった香港の会社の人間が、入れ替わり立ち代り尋ねてきて、会長と話をしていた姿がいまも忘れられません。

「人間力」。これも大きな弊社の財産で、皆様にコストパフォーマンスに優れた商品をご提供できる、大きな理由のひとつでもあります。

製品を他社の製品と見比べてください。ご理解いただけると、思います。

ご存知の方も多いでしょうが、いろいろなブランド、デザインで各社しのぎを削っています。

各々、色つまり「カラー」がでていて、わたしもネットなどでたまにチェックをしていますが、「なるほどね」と思うものもありますし、「?」思うものもあります。

やっぱり、自社のフライングタイガースが一番いいや、と思っていますから(笑)。
これは各社さんともに同じでしょう。

いま、中華の機械式ムーブメントを製造できる工場は、大手3~4社でしょうか?独自に、機械を作ることができる会社ですね。天津、上海などにあり、いろいろ面白い機械式ムーヴメントを作っています。

最近では、彼らも完成品の機械式時計をオリジナルブランドで販売していますが、やはり商売の中心は機械式ムーヴを売ることです。

日本で我々のように、時計を企画して、輸入販売をしている業者にも、いろいろなスタイルがあり、さきほどの機械ムーブメント工場に、直接オーダーして製造している業者もありますし、香港のメーカー(大体が組み立て工場みたいなもの)を通して、パーツとして機械を調達し製造している業者と、大きくわけると2つあります。

どっちがいいか?いろいろ見解もありますが、我々は中国工場にはダイレクトにオーダーは入れません。なぜか?まず、彼らは日本の風習やら、特徴、文化を知らない。どういうことかというと、感覚が違いすぎるのです。色、デザイン、すべて、彼らの基準を元に話を進めてると、出来上がるととんでもないチグハグした商品が上がってきます。弊社の経験上間違いないでしょう。

香港のメーカーと言われるところは、主にアセンブリング(組み立て)工場といわれ、我々のような業者からのオーダーを元に、受注し、必要なパーツを製造、ときに購買し、最終完成品として我々に輸出するわけです。うちとの取引も長く、日本の感覚を多少なりとも理解している。これがポイントです。それでも、あっ??と思ってしまうこと、平気でやりますが・・・。

一般的に、ケース工場、バンド工場、ダイアル工場、針工場、竜頭工場などなど、各パーツを専門に製造している工場から、我々のオーダーに必要な部品を購入して、組み立てるのです。もちろん、フライングタイガースの場合、こだわりをもって企画をしているので、基本的には既製品はほとんど使わず、部品を製造しています。

弊社では既製品のスーツはまず売りません。

ほんとは、既製品パーツを流用したほうがよいのです。だって、純粋に安いですから・・・。でも、オリジナル性溢れる商品をご提供するには、コストがかかっても、やっぱり一から部品を作らなければなりません。

モノづくりを18年続けてきている意地もありますので。

本日はすこし業界のお話をしてみました。
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プロフィール
HN:
製作者K
性別:
男性
職業:
時計を仕入れて販売すること
趣味:
旨いもの屋巡り
自己紹介:
フライングタイガースウオッチシリーズ製作者です。賛否両論ある時計を作ったり販売したりしています。
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