そう言えば

先日の国際宝飾展で、お隣のブースを見ていたら、中国機械時計に興味をお持ちの方々であればご存知であろう、シーガル社の自社製品が展示してありました。恐らくそこの会社が、シーガルブランドの日本代理店権を取得したのでしょうね。

２００４？２００５年だったかな？弊社の中国機械時計のサプライヤーがシーガルブランドの時計をサンプルで持ってきました。いまは引退していますが、そのサプライヤーの前社長は昔から技術系畑を歩んできていたので、シーガルの社長とも親交が古く、日本に出入りをしてる彼に代理店を探してくれるよう頼んでいたようです。

商品を見て、ボク好みのスタイルではなかったので断り、結局ＯＥＭでの取り組みが多くなり、今に至っているわけですが、あれから数年経過し、いまじゃシーガルも中国機械時計ムーヴの筆頭に挙げられるほど成長し、すっかり立場が逆転（笑）。

うちのサプライヤーのコネを使って、現在でもフライングタイガースでシーガルの機械を確保し、多少使用してはいますが、他社のムーヴ採用も増えてきています（増やさざる得ない）。

中国社会の特有の習慣。最後は「顔」です。中国人は机の下でビジネスをする、とうちの先代社長がよく言っていましたが、まさにその通り。香港が英国から中国に返還される際、弊社サプライヤーの中では歓迎ムードのほうが強かったです。なぜかって？？これで机の下でビジネスができるようになるからです＄。いまでは中国政府役人の汚職問題がクローズアップされ、なかなか難しくなってきてはいるようですが（簡単に死刑になりますからね～）、許認可制が必ず絡む製造業において、完全に切り離すことは難しいのではないかと思います。

話がそれましたが、果たしてシーガルブランドの機械時計は、日本市場で認知されるのでしょうか。中国機械時計に携わるものとして、興味のあるところではあります。